こんにちは、adtecです。
今や私達の生活に欠かせないほど広がっているLINE。
2020年3月末にLINEは、日本の人口の65%以上、月間に8,400万人が使う巨大アプリになりました(LINE公式サイトより)。
そんなLINEをビジネスに活用しようと考えているマーケティング担当者も多いのではないでしょうか。
今回は、「LINEを企業活用する前」に知っておきたい基礎知識や情報をわかりやすく解説していきます。
1.ライン@は公式アカウントへ
ラインは基本的にユーザー同士で「友だち」となって使うコミュニケーションツールですが、企業とも「友だち」になれます。
私のお気に入りはユニクロ(@uniqlo)です。
セール情報が届くので買い物に行くきっかけになっています。
こうした企業がビジネス目的で運用しているLINEを『LINE公式アカウント』と呼びます。
「あれ、LINE@(アット)じゃなかった?」
この呼び名は2018年12月以降より変更されました。
それまで、アカウントは大きく分けて「LINE@」と「LINE公式アカウント」の2つがビジネス用ラインとして存在しています。
無料で利用できるサービスが「LINE@」。
有料での利用となるサービスを「LINE公式アカウント」と呼ばれています。
しかも、利用料金は月額250万円と、とてもハードルの高いものでした。
この2つのアカウントが2019年に「LINE公式アカウント」として統合されました。
よくある質問
クライアントと打ち合わせで、
「スモールビジネスでLINEを使うなら個人アカウントですればいいのでは?」
と言われますが、LINE規約の13条6項の通り禁止されていますのでご注意ください。
2.無料含めた料金一覧はこちら
ライン公式アカウントにおける無料とは図の「フリープラン」の事を指します。
フリープランは月に1,000通まで無料で配信することができます。
つまり、友だちが100人の場合、10回配信することが可能です。
ただし注意しなければならないのは、フリープランは1,001通目を超えた配信を行おうとすると、エラーメッセージが出て、配信ができなくなってしまいます。
ライトプラン以降は、規定の配信数を超えた場合でも重量課金を行うことで追加の配信が可能となります。
ここが無料との大きな違いですのでプランの選択時には注意してください。
カウントされるメッセージとは?
- メッセージ配信(セグメント配信含む)
- Messaging APIの「Push API」「Multicast API」「Broadcast API」
メッセージとは以下のものです。
こちらはユーザーのLINEトーク画面です。
通常、この画面へ企業から案内を一斉配信することで「メッセージ通数」にカウントされます。
※1:1のメッセージのやり取り(LINE チャット)はカウントに含まれません。
公式サイトには便利な「通数費用シミュレーター」もありますので参考に。
無料配信は色々あります
カウントされないメッセージとは?
- LINEチャットの送受信
- 応答メッセージ
- AI応答メッセージ
- あいさつメッセージ
- Messaging APIの「Reply API」
LINE公式アカウントには様々な配信の種類があります。
あまり知られていないのが、タイムライン配信。
これは、どのプランでも、何度でも配信可能です。
こちらの配信は不特定多数への配信になります。
しかしながら配信から時間が経過すると他社のタイムラインに埋もれてしまうデメリットがあります。
配信内容について、メッセージと上手く使い分けていくと良いでしょう。
3.LINEはリアル店舗用?
例えば、「LINE公式アカウント加入で●円引きサービス」など飲食店のレジ前にポスターを設置されているのを見たことありませんか?
LINEは、QRコードで簡単に友だち登録ができる手軽さやプッシュ通知で即時性が強いことから、リアル店舗の販促・集客に強いサービスと言われています。
しかしながら、無店舗販売においても普及が始まっています。
理由としては「Eメールに比べて、開封率が3倍」と高いことから、既存ユーザーのリピート対策に多く用いられています。
代表例としては、楽天市場がLINEを推進して、様々な店舗が活用されているのはご存じでしょうか。
今や情報の告知はLINE配信が中心となりつつあります。
私も色々な店舗のLINEを登録していますので、楽天セール中は頻繁に着信音が鳴っています。
中にはLINEだけの特別企画がありますね。
私の過去の経験上、LINEで配信した際の開封率は『50%』を超えていました。
つまり1,000通配信して500通は開封してくれることになります。
ユーザーへのリーチがかなり高い状態になるため企業は率先してLINEで情報通知し集客しています。
4.開設のやり方
STEP1:LINE公式サイトで開設ページをクリック。
LINE公式アカウントは、下記サイト内の「アカウント開設ページ」から開設することができます。
「認証済アカウントを開設する」もしくは「未認証アカウントを開設する」をクリックする流れになります。
「認証済アカウント」とはLINEの審査を通過したアカウントです。
具体的には以下のことが可能になります。
- 認証済アカウントのバッジ(青色)が付与される
- LINEアプリ内のアカウント(友だち)検索結果に表示される
- 販促用ポスターデータが無料でダウンロードできる
- POPなど、友だち集めに有効なツールが発注できる
- 支払い方法として、クレジットカードに加えて請求書決済が選択可能になる
特に「アカウント(友だち)検索結果に表示される」ことは、広く友だちを集める際には有効です。
企業や店舗の集客や利益アップを目標にするのであれば、認証済みアカウントをお勧めします。
審査の内容は主に以下のとおりです。
- より詳しい店舗情報・申込者情報を記載。
- LINE会社から電話・メールにて申込担当者宛てに確認の電話が来る。
(2020年6月時点の内容です。)
「未認証アカウント」とは、審査が不要なため、個人や法人を問わず誰でも開設し、利用することができます。
メッセージ配信やタイムライン投稿、LINEチャットなど使用可能な基本機能は認証済アカウントと変わりませんが、アカウントの検索結果などには表示されず、請求書決済にも対応していません。
よくある質問
「認証済アカウント」は審査が完了しないと使用できないの?
いいえ、審査が完了するまでは「未認証アカウント」として利用可能です。
審査完了後はそのまま「認証済アカウント」として運用いただけます。
STEP2:既に個人・もしくはビジネスLINEアカウントでログインする。
続いて、表示される下記画面にて、現在使用している個人のLINEアカウントもしくはビジネスLINEアカウントでログインします。
LINEアカウントでログインし、メールアドレスと必要情報を入力することで開設することができます。
よくある質問
「個人LINEアカウントは使いたくないんだけど?他に方法はないの?」と言われます。
結論として「何かしらのLINEアカウントが必要です」。
セキュリティ上の理由から、既存のLINEアカウントと紐づけて初めてLINE公式アカウントが使えるようになります。
そのため、「個人のLINEアカウント」もしくはメールアドレスを使用してログインができるようになる「LINEビジネスアカウント」のどちらかでログインが必要です。
アカウント開設後は、LINE公式アカウントの「権限管理」の画面から、他のLINEアカウントを管理者として追加もしくは削除することが可能ですので、開設の段階では運営責任者の方のLINEアカウントを利用されることをお勧めします。
アカウントの開設後、「LINE Official Account Manager」(管理画面)にログインできたら、アカウント登録は完了です。
アカウント開設が完了したら、管理画面からアカウントの基本情報を登録しましょう。
5.まとめ
LINE公式アカウントの設定やサポートに関する内容は、初心者でもわかりやすいように提供されています。
店舗様はこれらを駆使し、クーポンやメニュー、おすすめ商品などの情報を的確に提供するために、さまざまなメッセージや資料を用意し、送信しています。
LINE社では広告やセミナーなど関連するイベントも行い、お客様の購入を促すために様々なテクニックを提供しています。
公式アカウントのwebサイトでは、使い方や画像の使い方、キャンペーンの情報などが掲載されていますのでチェックしておきましょう。
また、ポイントカードやスタンプカード・ラインギフトなどの特典も用意されており、増やす方法や使い方についても詳しく説明されています。
初心者の方でも分かりやすいように、ステップごとに説明がされているマニュアルも用意されています。
2023年にはさらに自動化されたシステムや新しい機能が導入される予定です。
LINE株式会社とパートナー企業の協力により、顧客数も増えています。
特に、フリープランでは初期費用・配信費用がかからないため、新規の利用者も増えています。
売上を増やすためには、応募や申し込みを促すプロモーションやチラシなどの広告を配布することも有効です。
また、アンケートやコラムなども掲載し、顧客満足度の向上を図っています。
LINE公式アカウントの利用者数が増えるにつれて、提供されるコンテンツも増えていくことが期待されます。
掲載される情報を選ぶ際には、分析や調査などを行い、効果的な情報を提供していくことが大切です。
また、アカウント名などタグやキーワードを使って、情報を見つけやすくする工夫も必要です。
LINE公式アカウントを活用することで、店舗や企業の売上を増やすことができます。