Shopifyとはネットショップを運営するためのプラットフォームです。
ここにはクーポン機能があるものの「使い方がわからない」「どうやってユーザーに配ればよいの」と悩む人もいるでしょう。
クーポンコードを作ってディスカウントを提示すればお客さんにお得な価格を伝えられます。
今回はShopify初心者のためにクーポン機能の作り方や使い方を解説していきます。
この記事を参考にすれば特別価格の提供がスムーズにできるようになるでしょう。
1.Shopifyでクーポンコードを作る方法
ネットショップで割引サービスをはじめる前にShopifyの基本的な仕組みをみておきましょう。
Shopifyはローコストで自由なデザインのECサイトを作れるプラットフォームです。
オンラインショップの性質上、どこからでも商品の管理や販売が可能です。
自宅やオフィス完結が基本ですが別の仕事先や外出先などからスマートフォンでアクセスし、ショップのなかをたしかめられます。
お客さん想いのオンラインショップを作るためにはShopifyのクーポン機能を使ってみてください。
マスターすればお得なサービスを展開できるでしょう。
使い方さえ覚えると手軽にお店をもてるのがShopifyの特徴です。
クーポン機能はShopifyに限らず、さまざまなECプラットフォーム・サイトにある割引機能です。
特定のコードをユーザー自身が入れると商品割引やキャンペーンを受けられます。
Shopifyではクーポンコードを作成でき、その手順はシンプルです。
オンラインショップでやりたいことに応じて配布や使用条件を細かく指定できます。
専用アプリを使ってより機能性の高いクーポンを入れられるなど万能に使えるのがポイントです。
オンラインショップで利益を上げるカギはクーポン機能の作り方にあります。
クーポン機能のメリットとデメリットは?
クーポン機能には新規顧客を獲得しやすくなったり、在庫処分ができたりなどのメリットがあります。
一方で使い方を間違えると行政処分を受けたり、安売りのしすぎで値崩れになったりするなど売上に悪影響です。
メリットとデメリットのバランスを考えながら使いましょう。
クーポン機能のメリットは新規顧客獲得やリピーターの増加、在庫処分ができることです。
Shopifyにはデフォルト機能でクーポンを示せたり、販売レポートから顧客分析しメインターゲットにクーポンを渡しやすくしたりできます。
新規顧客の獲得にはここぞというときの割引価格やセールが効果的です。
クーポン機能を使ったサービスの定番といえます。
割引に限らず全体的なサービス内容がよければリピーターが増えたり、既存顧客のロイヤリティが増えたりします。
商品の配送が早かったり、カスタマーレビューがみやすかったりなどの工夫があればこうしたメリットを引き立たせられるでしょう。
在庫処分の目的でもクーポン機能が使えます。
長期間売れない商品を割引価格で提供すれば、安さに食いつく人が現れるかもしれません。
このようにクーポンを有効に使うことで商品をより数多く買ってもらえる可能性があります。
一方でデメリットには法律違反の可能性や安売りの乱発による売上低下があげられます。
割引価格をめぐる法律違反の代表例は景品表示法で定められた二重価格表示です。
これは割引前後の両方の価格を示すことですが、たとえば最初から500円で売っているものを「1,000円→500円」と示すのは法律に反します。
価格比較における比較対象額はその値段での販売実績が根拠でなければいけません。
原則として販売開始から過去8週間において4週間以上販売実績があり、販売終了から2週間が経過していないことが条件です。
比較価格の対象を認識したうえで二重価格表示を使いましょう。
また安売りを乱発すると通常の商品価格を高いと感じるお客さんが多くなります。
そのためセールやキャンペーンがあるとき以外のアクセスが伸びず、最終的な売上にも悪影響となるでしょう。
セールやキャンペーンは半年に1回や毎月の特定の日など、タイミングを決めたうえでの実施が重要です。
景品表示法のルールを守りながら有効なクーポンの使い方を探りましょう。
2.Shopifyのディスカウント別クーポンコードの作り方
Shopifyではさまざまな種類のディスカウントに応じてクーポンコードを作れます。
最大100個分の商品やサービスに対するコードが生成可能で、各ストア2,000万件までなら発行可能です。
お客さんがクーポンを使うための準備方法を以下に解説していきましょう。
ここで紹介するディスカウントの種類は定額割合・無料配送・特典商品の3つです。
加えてサブスクリプションのディスカウント適用などを決められます。
まずは全ディスカウント共通の手順として管理画面から「ディスカウント」に移動し「ディスカウントを作成する」ボタンを押しましょう。
新規のクーポンコードの名前を決めてからタイプを選び、それぞれの作業を進めます。
定額・割合ディスカウントの場合は「ディスカウント価格」の項目で割引額やオフの割合を決めましょう。
続いて適用商品を選びます。
このとき固定価格クーポンコードを使っていれば「注文ごとにディスカウントを1回適用」を設定し、お客さんがコードを1回しか使えないようにできる仕組みです。
最後に割引対象の最低購入額または数量の有無を決めてください。
無料配送のタイプに決めた場合はその適用国を決めてください。
特定の金額以上の購入を無料配送の条件にする場合は基準となる最低額を指定します。
続いてクーポンの対象になる最低購入額と最小数量を入れましょう。
「お客様のディスカウント条件(資格)」という項目では適用するお客さんのグループを決めます。
最後にディスカウントの使用制限の有無と有効期間を入れたら保存ボタンを押して完了です。
特典商品型はある商品を買ったら、別の品物をプレゼントするディスカウント形式です。
なかなか売れない商品があったら人気商品と組み合わせて提供すれば在庫を減らせます。
Shopifyでは「Xを購入してYをゲット」という名前です。
最低購入数量と購入額を決めましょう。
「次のすべての商品」セクションでは、商品かコレクションが対象になるかを選び「割引が適用される商品」セクションでディスカウント対象の品物を決めましょう。
割引対象になるお客さんのグループと使用制限、有効期間を設定したら完了です。
サブスクリプションは通常の買い物に加えて、月額でのサービス購入をディスカウント対象にできます。
「ディスカウント」のページに入り、クーポンコード適用の購入タイプを決めましょう。
Shopifyモバイルアプリでは設定済みのディスカウントについてふたつ目以降をコピーできます。
複製分の設定変更も可能なので気になるなら試してみましょう。
以上がディスカウントの設定方法です。
クーポンはどうやってお客さんに渡す?
ショップ運営側からの設定はシンプルです。
しかし設定ミスがあるとお客さんの立場からはクーポンを手に入れられず、クレームを入れられる可能性があります。
そこでShopifyでクーポンの設定が完成したらテスト注文をしましょう。
自身でお客さん側の立場からお店にアクセスし、試しに自分の商品を購入します。
そこでクーポンコードを入力し、割引が思いどおりに適用されているかをたしかめましょう。
お客さんに迷惑をかけずにクーポン機能を働かせるためにはこうした機能テストが重要です。
ショップ側からクーポンを有効活用する方法
オンラインショップを運営する側の視点からクーポン機能を活用する方法を解説します。
お客さんに十分にサービスが行き届くには運営側によるディスカウントの扱い方が不可欠です。
そのためにはクーポンの活用目的をはっきりさせましょう。
おすすめは新規顧客の獲得・既存顧客のロイヤリティ向上、顧客単価アップの3つです。
確実に売上をあげるなら、どれかひとつをメインに据えた運営戦略を実践してください。
新規顧客を迎え入れる代表的なやり方は初回割引です。
はじめて利用する人に対して特典を設けることで、使いやすい雰囲気を演出できます。
お客さんには「利用してみたいが損をしないか不安」「なるべくコストをかけないでサービスを使いたい」という考えもあるのです。
こうしたニーズに寄り添ううえで、初回割引のようなクーポンは役に立ちます。
ショップ運営の初期では初回割引のクーポンを魅力的にみせることが、集客のポイントです。
ショップがある程度軌道に乗ってきたら、既存顧客のロイヤリティ向上を意識してもよいでしょう。
誕生月限定や特定金額以上の購入を条件にしたタイプが代表例です。
誕生月限定のキャンペーンを受けられるのは1年に1度だけなので、お客さんは希少価値を感じやすいといえます。
特定金額以上の購入を条件にすることで、割引を受けたい人が常連になりやすいでしょう。
一度新規顧客として迎え入れたユーザーを離さない取り組みが既存顧客のロイヤリティ向上です。
ショップとしての知名度が上がってきたら顧客単価アップを目指してみませんか。
決まった点数以上の商品を購入したり、基本メニューに割安価格を加えた特別サービスを提供したりといったことが該当します。
たとえば最低購入額や点数のクリアで割引を受けられるタイプは「アップセル」と呼び、ヘビーユーザーの定着に有用です。
またセット商品を個々の合計より少し安い程度で売り、お得感を覚えさせるのもこのタイプに入ります。
クロスセルはお客さんにとって目当てになる商品と合わせる形で別の品物をすすめる手法です。
ネットショップでよくみられる関連商品リストなどが該当します。
このように上位クラスや関連商品をセットでうまく買わせることがオンラインショップでは大切です。
3.まとめ
今回はShopifyにおけるクーポン機能の意味や作り方、おすすめの使い方などをご紹介しました。
今回の記事を参考にしつつ、自身の方向性に合わせてディスカウントの内容を決めましょう。
割引適用の条件には初回限定・特定金額以上の購入による配送料の無料化、サブスクリプションなどさまざまなタイプがあります。
ショップのジャンルによって有効な割引の方法も変わるのがポイントです。
自身と同じジャンルのショップのやり方を研究しつつ、お客さんを呼び込めるサービスを作りましょう。