shopifyとはオンラインストアのテンププレートやPOSシステムを含むeコマースの、今注目されているプラットフォームです。
さまざまなプランから自身のストアに役立つ機能をもつプランを選びプランに応じた定額料金を支払い、サービスを利用します。
今回は、shopifyについて詳しく解説していきたいと思います。
1.shopifyとは
shopifyは以下のようなインターネット上のマーケティングをサポートするeコマースのプラットフォームです。
- オンラインストアで売買する商品の表示や配送・SEOなど
- クレジットカードの決済を承諾するなどの決済処理
- 在庫管理
- 越境ネット販売に対応する多言語や通貨の扱い
- ストア運営と顧客を関係づける記事やブログの掲載といったマルチチャンネルのストアのプラットフォーム
マルチチャンネルには以下のようなものがあります。
- オンラインストア
- Amazon
- Google Shopping
2.shopifyの特徴
shopifyでは利用者に最適なさまざまなプランを用意しています。
shopifyを利用するにあたりたとえばどのくらいまでのサービスが自身のストアに必要であるかとか、在庫の管理はどうだろうなどプラン選びに悩むところでしょう。
そのなかでもshopifyは無料体験期間を設けて利用者に最適なプラン選びをすすめています。
以下からは主な特徴を解説していきましょう。
14日間の無料体験から開始できる
eコマース初心者の方やすでにネットビジネスをしているけれどより使いやすい方法を検討中の方にも、shopifyの機能や管理方法を理解してもらうため有料プランに加入する前に、shopifyでは14日間の無料体験を提供して料金プランを選択する機会を設けています。
無料体験プランはサインした時点からスタートし、その後で自身のストアにあった有料プランを選択できます。
有料プランのスタート後も無料体験期間中のストアの作業を引き続き進めていけるのです。
14日間の無料体験期間が終了するまでは途中で有料プランに変更しても体験期間中は定額料金の支払いは発生しません。
また無料体験期間が終了した後、かならず有料プランに入らなければいけないわけではないのです。
体験終了後有料プランに加入をためらう場合は、ストアは一時停止となりますが利用料金の請求などはありません。
同時にアカウントをキャンセルするときにはキャンセルに必要な操作などもないのです。
ただし無料体験期間中に料金プランが決まってしまった場合は自分でストアを一時止める必要があるのでご注意ください。
はじめての開設でもサポートが充実
shopifyの使用方法はさまざまですが、はじめてストアを開設して販売を開始する方にとっては不安も数多くあることでしょう。
しかしオンラインビジネスを開始するにあたりサポートが充実しているのもShopifyが注目されるひとつの理由です。
オンラインストアをスタートさせるにはshopifyの公式ホームページより、以下のような手続きを踏みましょう。
- ストアを設定
- メールの設定
- ストア管理設定を選ぶ
- 開店準備
- オンライン販売に移行
- 販売する国を設定
そのうえでアカウントを作成したりドメインを作ったりしますがその進行過程は簡単です。
もし迷った場合はヘルプセンターでサポートが受けられます。
実店舗をおもちの方はこの後解説する開設するオンラインストアと在庫などを同期化させるshopify POSをあわせて利用すると便利です。
ショップの画面デザインやタグ管理も充実
オンラインビジネスで重要なポイントになるタグやストアの見出しは、Webサイトのさまざまな場面においてカスタマイズ可能です。
また人の目を引くストアの画像のデザインは、世界的に有名なデザイナーにより用意された70種類以上のデザインをカテゴリー別に選べます。
モバイルにも対応
shopifyのオンラインストアは、スマホやノートパソコンなどのモバイルにも対応しています。
近年スマホが主流のライフスタイルのなかでは欠かせないポイントでしょう。
おもちのドメイン名も利用可能
選択したストア名のドメインは独自ドメインを使用できます。
ない場合はshopifyで購入も可能です。
商品管理も安心!
ストアの運営では商品の在庫の管理が面倒な点です。
しかしShopifyの機能として在庫数が少なくなると、自動的に商品の販売をストップしてくれます。
商品管理も安心なShopifyプランは商品のカテゴリーや季節ごとの商品チェックの整理も充実しています。
また商品登録の数も無制限で登録可能です。
たとえば商品に赤や青などの色のバリーションがあり商品の単位ではなく、赤はなし、青は40%などとバリーション頃に制止する設定も可能です。
買い手の決済方法もさまざまな方法が可能
ストア開設で柔軟に対応しなければならないのが買い手の支払い方法ですが、管理画面の決済の方法で有効にしたもので決済処理ができます。
Shopifyではさまざまな決済方法を有効にできるのです。
クレジットカード以外では以下のような決済方法が有効となっています。
- PayPal
- Amazon pay
- Apple Pay
- 暗号通貨
3.shopifyの料金プランの選び方
開設するストアのカテゴリーはさまざまで販売する商品も数多くあることでしょう。
そのため個々のビジネスに対して特別なプランという設定はありません。
ただそれぞれのビジネスに最適であろうプランをshopifyでは提示しています。
以下からは具体的なプランの選び方について詳しくご説明していきましょう。
個人ブログなどでの利用者におすすめのLiteプランと料金
shopifyが提示しているLiteプランは大規模な販売目的ではなく、個人で持ち物などを販売しようと考えているユーザーにおすすめのプランです。
個人のブログやInstagramに購入システム(カート機能)を導入して、買い手が購入ボタンを押すだけで売買が成立するプランとなります。
その際には以下のようなshopifyが提示する標準機能のサービスが受けられるのです。
- 24時間体制でメールやチャット(英語)によって買い手からの問い合わせに対応
- 販売状況の管理
- 購入ボタンの作成によって買い手がボタンをクリックすることで商品を選択し購入可能
- 売上情報などを管理や財務レポートを受け取り販売や決済などのデータの確認
Liteプランの料金は月額9ドル(USD)つまり日本円でおおよそ1,000円弱で使用できます(※料金の米ドルから日本円への換算は、2021年7月7日現在のレート=約110円で計算・以下同様)。
このプランの設定中に展示会や直接販売など実店舗で販売することになった場合は、shopifyの提示するアプリなどをカスタマイズして使用可能です。
ECビジネス初心者におすすめのベーシックプランと料金
shopifyが提示するベーシックプランとは、オンラインビジネスに必要なツールがほとんど利用できるプランです。
ECビジネス初心者およびオンラインストアを維持しようとするユーザーにおすすめのプランです。
ベーシックプランでは、以下のようなサービスを利用できます。
- オンラインストアを作成プラス標準機能
- カスタマイズしながら商品を紹介
- 商品情報や注文状況を管理
- 買い手の情報を管理
- テーマエディターというテンププレートを使ってページの編集などは高度な編集が可能
- 最大20種類のカテゴリーを追加でき公開済のカテゴリーをシーズンに合ったバーションに変更
- ストアにブログエンジンが入っているので情報更新や買い手からのコメントやフィードバックを受けられる
- 買い手との間の安全を確保するためのセキュリティがある
- 標準にはないストア集客レポートや行動レポート、マーケティングレポートによってネット上のデータを知れるため、ビジネスの上でさらなる成長への計画を立てられる
- スタッフアカウント数(スタッフが顧客情報など細かな情報に応じる権限)はふたつまで
このようなサービスを利用できるのがベーシッププランです。
料金は月額29ドル(USD)日本円でおおよそ3,200円となります。
店舗販売も行っている方におすすめのスタンダードプランと料金
実店舗をもち販売をしていてなおかつオンラインショップでの販売もするという方におすすめなのが、shopifyの提示するスタンダードプランです。
このプランにはベーシッププランの内容のほかに、販売傾向に関するインサイトを確認できるレポートのテンププレートの機能がついています。
買い手の行動をよりキャッチでき商品と買い手の関連性を理解することで売上をアップできることでしょう。
商品の販売状況を確認することにおいては、オンラインストアの購入傾向を整理して商品の販売を追跡するとともに納税申告に関するまとめも簡単に処理可能です。
顧客管理については以下のような情報を確認できます。
- 時間による来客数
- 新規とリピーターの買い手の変化
- 国別の買い手
- リピーター状況など
- スタッフアカウント数(スタッフが顧客情報など細かな情報に応じる権限)は5つまで
スタンダードプランの料金は月額79ドル(USD)日本円でおおよそ8,700円弱です。
展望を望む企業におすすめのプレミアムプランと料金
オンラインビジネスで将来にさらなる展望を狙うユーザーにおすすめなのがshopifyの提示するプレミアムプランです。
このプランにはshopifyが提示するすべての機能がついているほかに、クレジットカードの手数料や取引手数料がもっとも安く設定されています。
ストア経営者にとってはまさにうれしいプランでしょう。
最新情報を必要に応じて設定を変更しながらGoogleの広告をはじめ、そのほかの紹介サイトでの報告にもとづき商品の売上の追跡の確認が可能です。
この機能を活用すればマーケティングの改善および戦略を計画できることでしょう。
またこのプランはスタンダードプランの顧客の情報のほか、リスクのある買い手の情報も入手でき顧客管理を高められます。
スタッフアカウント数は15まで可能です。
配送業者の料金を自動計算できるので買い手が注文した時点で配送料が即座にわかるとともに、買い手の希望に沿う配送日時などの選択もできるので、買い手との信頼度のアップも図れます。
商品の登録数や画像の登録数は無制限です。
Shopifyが提示するプレミアムプランの料金は、月額299ドル(USD)日本円に換算すると月額おおよそ33,000円です。
大手企業はshopify +プラスがおすすめ
shopifyでは大量販売を狙う大企業向けのユーザーに最適なプランも提示しています。
それがshopify plusというshopifyが提示するプランです。
通常にshopifyよりも幅広い用途に活用可能な機能であるshopify plusは、たとえば1分間に10,000以上の決済処理が可能な機能が組み込まれています。
通常のshopifyにプラスされている機能は以下のとおりです。
- スタッフアカウント数は無制限
- 画像のレイアウトや該当国に配送が禁止されている商品をリストから除外したり、対応していない決済方法を可能にしたり(後払いなど)など、必要に応じて設定を変更できる
- 割引を自由にできる
- ストアの構築にあたり優先的にサポートを受けられる
- 販売キャンペーンや商品のリリースのスケジュール設定の管理
- プログラミングやアプリの高速な呼び出しが可能
- 在庫管理、国内外の注文の管理など複雑な設定やコードなしで簡単に自動の設定可能
- 追加料金なしでストアを9つもてる
- 複数の通貨に対応可能
- 複数(20か所)の倉庫拠点にして商品の出荷が可能、それにより大量斑点は有利となる
このようにたいへん多くの機能が組み込まれているのです。
さすがにここまでの機能が組み込まれたshopify +プラスのプランの料金は、月額2000.00ドル(USD)日本円でおよそ220,000円弱となっています。
ちなみにこのプランは12か月契約です。
4.shopify POSとは
shopify POSとはshopifyのアプリケーションのひとつです。
オンラインビジネスのプラットフォームであるshopifyでは、実店舗をもちながらオンラインビジネスで商品を販売したいという小売業者の方もいるでしょう。
そのニーズにあわせてユーザーに店舗とオンライン販売をひとつにする機能システムを提供しています。
それがshopify POSです。
shopify POSの使い方
自身のビジネスのニーズに最適なshopifyの有料プランでストアを構築したのちに、shopify POSの設定をします。
設定が完了すると実店舗とオンラインストアが統合し、顧客管理や商品管理など実店舗の在庫等を含めた情報を確認できるのです。
shopify POSの料金は無料
Shopify POSの料金は利用しているshopifyプランに含まれているので無料です。
ただshopify POSもさらなる機能を求めるには、利用しているshopifyプランにプラス有料でshopify POS Proがあります。
POS Proでは自由に値引きが可能であったり、オンラインにもとづいて情報を得られたりする機能などが組み込まれています。
主な機能としては、以下のようなものがあげられるでしょう。
- 在庫の管理がよりスマートである
- 配送手数料が組み込まれており配送詳細を追加するとすばやく費用を計算できる
- 店舗に在庫がなければ在庫のある場所から配送可能
- オンラインで購入した商品の返品や交換が可能
Shopify POS Proの料金は選択したshopify有料料金プラス月額89ドル(USD)で、日本円に換算するとおおよそ9,800円くらいです。
5.まとめ
ECサイトのプラットフォームとして注目されているshopifyは、さまざまなビジネスに向けてよりよいプランを提示しています。
shopjfy Lite以外は本格的にオンラインビジネスを立ち上げたいユーザーに、優れた機能を十分に組み入れたプランです。
しかし大量生産をねらう大企業向けのshopify +プラスも見逃せないユーザーがいることでしょう。
shopifyは近年右肩上がりに注目されているECプラットフォームです。
理想とするオンラインビジネスのカテゴリーにあわせて最適なプランを選び活用してみてください。