こんにちは、adtecです。
数社Instagramの運用に携わってきた弊社のInstagramに関するノウハウを公開いたします!
企業が苦手とするSNS。ましてやその担当者は知識や実績を求められます。
今回はInstagram運用で重要な役割の1つである撮影について紹介していきます。
アカウントを育てるうえで重要な写真の撮り方にはいくつかのポイントがあります。
これを理解しておけば何もわからない状態からでも行動の目安は立てやすくなるはずです。
1.投稿時に抑えるべき3つのポイント
Instagramは写真が命といっても過言ではありません。
しかし写真を撮る前にInstagramの投稿画面で担当者がおさえるべきポイントが3つあります。
特にブランディングを意識した運用を行いたい場合は要チェックです。
ポイント1:9つの投稿枠に気を付ける
ユーザーがはじめてあなたのアカウントを訪れたとき目にする所がプロフィールページです。
ユーザーが気になる点としてまず「統一感」が大切になります。
いわゆる最初の9つの投稿枠ですね。
どの企業も1枚1枚の写真はとてもキレイでリスペクトしたいものばかりですが、いざ統一感となると少々もったいないなと思うアカウントもあります(運用目的次第ですが)。
この原因は投稿時の最初の1枚の選び方にあります。
スマートフォンで最初に目に入ってくる9つの投稿枠。
ここの統一感があるのとないのでは企業やお店のイメージががらりと変わります。
弊社ではこの9つの投稿枠は「企業のカタログと思ってください」という言い方をします。
写真の並べ方・色・フォント…Instagramのプロフィール表示画面を1枚の広告やカタログを作ると思って取り組むと全く見栄えが変わります。
よく、世界感が出ていると言われるのはこの9つの投稿枠の統一感がしっかりしたところです。
1投稿の1枚目の写真はとても重要です!
ポイント2:画像は正方形を意識する
Instagram個々の投稿について写真の形は長方形や正方形ですが、プロフィール画面に表示される場合は正方形に調整されます。
つまり写真撮影の際は正方形になることを知っておく・あるいは意識する必要があるということです。
長方形で撮影して写真内の顔が切れてしまったり、物撮りでも正方形に調整されると片側に寄ったり。
このようなことが無い様投稿時には注意してください。
企業によっては写真を正方形に切り取ってから投稿しています。
ポイント3:ヒトケを意識する
ファッションや食品・コスメジャンルでは基本になりますが商品単体の写真が写っていてもユーザーは自分が使うイメージがわきません。
ヒトケとは写真の中に人の手であったり、顔であったりと体の一部が映り込んでいることを言います。
企業がInstagramを使うのはユーザーがその商品を使ってほしいためです。
実例としてお茶の通販で、お茶のパッケージだけの写真とお茶を飲もうとする人の手が入った写真では後者のほうが“いいね”やインプレッション”がよかった例があります。
これは「無言のメッセージ手法」という働きをしています。
人は物を見るときに自分を重ねて見る傾向があります。
青い空の写真も自分の頭の中で見た青い空を思い描いて認識しているのです。
ヒトケを意識するだけで写真はいくらでも化けることができます。
※補足~カルーセルテクニック~
少しテクニックの話になりますがInstagram社は滞在時間を重視することは前回の記事でお伝えしたかと思います。
Instagramでよく見る横スクロール。
いわゆるカルーセルを利用することで必然的に滞在時間を伸ばすことができます。
1つだけの画像より複数枚の画像があればユーザーがスクロールする可能性も上がり、必然的に滞在時間が長くなります。
ましてその複数の画像に「次へ」など書いてあったりすれば次も見たくなるものです。
これ以外にもこのカルーセルを使った手法でユーザーをアカウントに留めようと企業が日々努力をしています。
2.写真撮影の5つのポイント
ここからはInstagramというよりは写真撮影の基礎知識です。
実際のプロカメラマンのスキルでもあるためぜひInstagramの撮影に取り入れて他社と差別化しましょう。
カメラの機能について触れる部分もありますがご了承ください。
ポイント1:写真の基本はカメラ
写真の要素にはカメラの設定でISO感度・絞り値・シャッタースピードの3つが重要と言われています。
「ISO感度」とは暗さにどれだけ強いかを表す数値になります。
ISOの数が大きいほど暗いところに強いカメラです。
室内や夜で撮影する場合、周辺は暗く光量がありません。
通常カメラは光を電気信号に変えて処理します。
ISOの数字が大きいと電気信号を増幅させることができるため夜間撮影にも強くなります。
しかし明るい場所でISO感度を高くすると逆にノイズが入ってしまい荒い写真になってしまいます。
「絞り」とは「背景のボケ設定」のことでカメラ上では、F値という表記が使われます(F10など)。
絞り値は別名「光を取り込む量」とも呼びます。
この数値が小さいほど光は多く取り込みピントの合う範囲は狭くなり(いわゆる背景ボケ設定)、大きいほど光を取り込む量は少なくピントの合う範囲が広くなります。
「シャッタースピード」はその名の通りシャッター。
いわゆる光が撮像素子にあたる時間を指します。撮像素子とは被写体の光を画像データに変換する部品のことです。
シャッタースピードは1秒、1/2秒、1/4秒…1/300秒のように表します。
ちなみにこの数値が小さいほど被写体をブレなく撮影することができます。
シャッタースピードは別名「光を取り込む時間」と呼ばれており、夜シャッタースピードが遅くなるのはたくさんの光が必要だからです。
3大要素以外にもっと奥深い設定がありますが、まずはこの3つのバランスにより奥深い写真が生まれていることを覚えておきましょう(スマートフォンにもこの3つを設定できるものもあるので試してみてください)。
ポイント2:自然光を活かす
自然光はやわらかい味わいがでてきます。
慣れない方は「基本は自然光」でOKです。
まずは撮影日は自然光が入らない雨の日などは避けやってみましょう。
よい写真ができるはずです。
慣れてきたらそこから工夫していくとよいでしょう。
逆にスマートフォンのフラッシュは天気に関係なく強い光を提供してくれます。
きれいにとれるのは自然光と同じですがフラッシュだとどこか人工的になりがち。
ちょっとしたことですが違いがでてきます。
ポイント3:しずる感を出す
食品ジャンルの方はもうご存じかと思いますが、食品のツヤ・新鮮さ・熱さなど人間の五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)を刺激する要素のことです。
例えばキンキンに冷えたビールジョッキに生ビールが注がれている写真があるとします。
いかにも「冷たそう!」「おいしそう!」「飲みたい!」と思いませんか?
人は視覚から情報の8割を得るともいわれています。
暗い中夜ご飯を食べてもおいしく感じないのはそのためです。
しずる感という5感を意識して撮影してみてください。
ポイント4:風景の水平を活かす
写真内での水平や垂直がずれていると違和感のある画像になってしまいます。
例えば海の水平線を思い浮かべてください。
写真をまっすぐ見たときに写真の中の水平線が斜めになっていたらどうでしょう。
写真の構図全体の水平・垂直を意識することはとても重要です。
カメラにもスマートフォンにもグリッドガイドというものがあり、設定することで撮影画面に水平構図が表示されます。
これを利用して水平線、電柱。室内では机や部屋の角など合わせて撮影してみてください。
違和感のない写真が生まれるはずです。
ポイント5:真上からの撮影は影を入れない
お皿の上に乗った料理などInstagramではよく見かけますね。
こうした料理の写真をよく見るとわかるのですが影がほとんどないことに気づくはずです。
影が入らない環境か、逆に光を当ててあげることで影ができなくなります。
こうした工夫だけでも映える写真が完成します。
3.まとめ・後書き
いかがだったでしょうか。
Instagramの撮影において細かいポイントをご紹介しました。
Instagramの投稿画面を研究することでやるべきことが見えてきたかと思います。
もうお気づきかと思いますがプロフィール画面についてたくさんお話ししたのは、初見がここを見るため最も注意すべきところだからです。
また、カメラワークは覚えておきたいスキルというよりは必須になってきます。
今回は基本中の基本を紹介しましたがWeb上でもいろいろな撮り方が紹介されていますので、さらなるスキルアップのためぜひ調べてみてください。
長くなりましたがInstagramを活用している企業、またこれから活用しようとしている企業のお役立てできればと思い書かせていただきました。
それではまた。