2020年08月24日
2020年08月25日

【事例紹介】セグメント配信の活用編①

【事例紹介】セグメント配信の活用編①

LINEでは、自社のユーザーにプッシュ通知でリアルタイムにメッセージを送ることが出来ますが、一斉配信で情報を送りすぎるとブロックされてしまうリスクを伴います。

そこで活躍するのが「セグメント配信」の機能です。

セグメント配信とは、顧客を条件別に分類して、それぞれの顧客のニーズにマッチした情報をメッセージとして配信する機能です。

ここでは、セグメント配信の特性を十分に理解したうえで、有効的活用をするために具体的な事例を交えて説明します。

1.セグメント配信の特性とメリット

セグメント配信のメリットは大きく分類すると以下の3つです。

  • 開封率の向上
  • 解除率(ブロック)の低下
  • 顧客との良好な関係の構築

セグメントをすることで重要となるのは、配信側が「伝えたい情報」を、受け手のユーザー側が「欲しい情報」となるように変換させることです。

多くの集客を望むからとメッセージの「全配信」を行うことは、配信側の一方的で独りよがりな考えであり、受け手側のユーザーは、必要ではない情報ばかりが届いてしまうと、そのメッセージは単なるノイズとしか受け止めてもらえません。

ユーザーにとって「有益な情報」こそが求めている情報なのです。

 

一人ひとりに最適な情報を最適なタイミングで届けることは、配信メッセージのCTRが向上するほか、LINE経由の購入数やCVR向上、売上の増加にも繋がります。

有益な情報が届く→開封率が向上する→解除率が激減する→顧客との良好な関係の構築

※CTR(Click Through Rate):広告がクリックされた割合。クリック率。
※CVR(Conversion Rate):アクセスされたなかで、登録や購入、申し込みなどのコンバージョンに至った割合。

セグメント配信の特性とメリット

2.セグメント配信の事例

ここでは具体的なセグメントによる配信事例をご紹介します。

事例 1.

セグメント:住所
配信   :最寄り店舗ごとにメッセージを変えて配信
内容   :登録住所の最寄り店からのイベントやお得情報

最寄り店から様々な情報が届くことにより「何かイベントが行われている」という情報をキャッチすることが可能となります。

ユーザー側では「自分に宛てられた情報」がイコール「必要な情報」として認識されるため、行動範囲内の距離である場所(最寄り店)からの情報であれば、近隣で何かが行われているのならば「行ってみよう」という行動喚起が予想されます。

事例 2.

 

セグメント:住所
配信   :最寄り住所以外からのサービスを配信
内容   :登録住所が遠方の場合、遠くからの来店に感謝をするサービス情報

ユーザー側の行動範囲外(登録住所から遠い)での情報は不要な情報となりがちなのですが、遠方からわざわざ足を運んでくださって感謝しますというようなサービス内容(例:市外からお越しのお客様限定サービス等)であれば、行動をするきっかけ作りが可能になります。

事例 3.

セグメント:性別・家族構成・年齢
配信   :個々の属性ごとにメッセージを変えて配信
内容   :属性ごとのイベントやキャンペーンの情報

多くの人は「限定」される情報に対して注目を集める傾向にあります。

男性限定、女性限定、ファミリー限定、お子様限定、〇歳以下など、自分が対象となる「限定情報」は、注目度が高く、そのリアクションの大きさも期待できます。

セグメント配信の事例

3.ターゲティングとセグメンテーションでユーザー目線の配信を

メッセージを効果的に届けるためには、配信ターゲットとセグメントの効果を高めることが最も重要となり、今後のマーケティングにおいて必須のノウハウといえます。

セグメント配信のメリットを十分に理解し、ターゲットを明確に絞り込んだ上でその内容をしっかりと検討することが大切です。

 

一斉配信による一方的な情報発信では、配信側の届けたい情報はユーザー側では「必要のない情報」として捉えられがちです。

しかし、セグメント配信をすることにより、配信されるメッセージは、ひとり一人のユーザーにとって「自分に宛てられた情報」であると認識されることで、嬉しい情報、お得な情報、必要な情報として捉えられます。

これがユーザーにとって「有益な情報」情報であり、最もユーザーから求められている情報なのです。

 

また、セグメント配信では「ターゲット」を絞り込んだ配信となることから、多くの人を対象とした曖昧な間口の広い情報発信とは異なり、ターゲットを絞り込んだことによりダイレクトでエッジの効いた具体的な情報を届けることが出来るというメリットがあります。

上記事例を参考に様々なセグメント配信を実施することで、ひとり一人のユーザーを大切にする有益情報の配信実施は「ユーザー目線でのサービス提供」であり、そのことが顧客満足度の向上に繋がるといえます。

ターゲティングとセグメンテーションでユーザー目線の配信を