飲食店を含むサービス産業において「お客様の動向」や「スタッフの管理や育成」は永遠の課題だと思います。
さらに2020年からの新型コロナウイルスの蔓延で飲食店および飲食店で働くスタッフは非常に厳しい状況になっています。
EBILAB(エビラボ)は、ITの力を駆使し、サービス産業を変えようとしている企業です。
サービス業・飲食店にとって非常に大きなメリットがあり、変化の激しい現代において救世主になるでしょう。
またビジネス面だけではなく地球環境にとってもプラスなシステムを多く開発しています。
サービス業や飲食店でお困りの方にはとくに参考になると思います。
本記事ではEBILABに関して徹底解説をしていきますので導入を考えている方はぜひ一度目を通して参考にしてください。
1.EBILAB(エビラボ)とは?
EBILAB(エビラボ)とは三重県伊勢市にある会社で、主に飲食店向けのクラウドサービスの開発・販売・サポートしています。
サービス産業で働くすべての人にデータ解析の力を使って「より楽しくスマートに働ける世界を作って行こう」という想いがあります。
『ゑびや大食堂』は伊勢神宮へと続く参道に面したところにある食堂です。
『ゑびや大食堂』は創業100年を超える老舗の食堂として、古くから伊勢の人々のよりどころになっていました。
そこには飲食店ならではの問題・課題もあり、それらをITの力を使い解決していきました。
現場のスタッフを積極的に巻き込みIT事業の取り組みをして課題をひとつずつ解決しています。
そうすることで業務効率や収益化の向上をはかれるうえに、スタッフのパフォーマンス向上につなげられます。
結果としてスタッフのパフォーマンス向上がお客様につながりお客様の豊かな購買体験へとつながると考えられているようです。
EBILABでは『ゑびや大食堂』での経験をもとに、IT・データ分析のノウハウをほかのサービス産業で頑張られている方へ提供して行こうと考えています。
EBILABの想いは「笑顔を売るひとが笑顔でいられる世の中へ」です。
IT・データ分析の力が飲食店や飲食店で働くスタッフを、そして来店されるお客様を笑顔にしていくことでしょう。
※クラウドサービス……従来は利用者が手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由でサービスとして利用者に提供するものです。利用者側が最低限の環境(パーソナルコンピュータや携帯情報端末などのクライアント、そのうえで動くWebブラウザ・インターネット接続環境など)を用意することでどの端末からでもさまざまなサービスを利用できます。
※サービス産業……サービスを提供する産業です。飲食店にかかわらず卸・小売・保険・不動産・医療・福祉などもサービス産業に入ります。
2.EBILABでは具体的に何ができるの?
EBILABでは具体的にどのようなことが可能なのでしょうか。
以下からは具体的にできることを8つ解説しますのでぜひとも参考にしてください。
TOUCH POINT BI
飲食店や小売店などのリアル店舗に特化した店舗分析サービスのことです。
売上や客数などの数字データをデジタルで可視化し、店舗の状況を正しく把握します。
データ解析の力を借りることで正確にお店の状況を判断ができ、より楽しくスマートに働くことが可能になるのです。
主にできる機能としては以下のようなものがあります。
- データを正しく取得
- 店舗の数字を日次で管理
- 見込み客数予想
- 商品のABC分析
- 顧客属性の把握
- 広告の効果測定
- トレンド分析
- 顧客満足度調査
TOUCH POINT BIを使うことで店舗状況を数字で把握ができ、課題の発見と改善を毎日できます。
数字の把握ができたら課題の発見や予測に役立ち改善をするというサイクルを回せるでしょう。
今まで時間を取られていた数字の管理やその数字からの売れる商品の見極めやお客様の来店状況もより簡単に把握できます。
混雑予想AI
新型コロナウイルスが蔓延している現代では、消費者としてはお店にいくにも人の混雑具合が気になるところです。
そういった混雑具合が一目でわかるのがこの混雑予想AIです。
予約状況と連動して混雑具合をリアルタイムで更新してくれます。
画面に混雑予想も出してくれるのでお客様からは非常にわかりやすいサービスといえるでしょう。
店舗の外のパネルに表示させることもできるので、飲食店だけではなくホテルや旅館などの宿泊業・病院、小売業・百貨店でも活躍してくれるサービスとなっています。
Web来店
「おうちにいながら買い物を楽しめたら」という理念のもと、お店や博物館・水族館などの店舗を3D店舗としてお客様にはおうちにいながら楽しんでもらえるシステムです。
3D店舗化の支援をします。
カメラ・センサー・ソリューション
カメラを使って人の流れを可視化するシステムです。
人の通行量や車の交通量のデータの測定をし、みえる化をしたことで解析や課題発見が可能です。
サービスの一例として以下のようなものがあります。
- 商店街通行量の測定
- 公園や行政施設の人の流れの測定
- 人・車・獣害の交通量の調査
- 人の流れ・人口動態を予測する街予測AI
実際にEBILABではこのシステムを使用し、伊勢市の人の流れをモニタリングしていました。
ゑびや大食堂は伊勢神宮の参道に位置し、伊勢神宮への参拝客数に比例しています。
それがコロナウイルスによる緊急事態宣言の際には人の流れで事前に休業することを決めていたそうです。
スマートシティ事業
街全体をデータでみえる化するプロジェクトです。
人流データを得ることによりテナントの経営に役立ちます。
テレワーク 支援
テレワークはコロナ禍で急速に広まりました。
導入をしたくてもできていない会社はまだまだ多いのではないでしょうか。
EBILABのテレワーク支援ではEBILABが実際に2年以上のテレワーク実績をもとに、まだ導入されていない会社に向けてテレワーク導入のための研修・環境構築の支援をおこないます。
レポーティング
レポーティングは店舗で得た数字データをもとにレポート化するサービスです。
日々の業務の振り返りや改善点の発見、明確化に役立つでしょう。
講演&コンサルティング
実際にEBILABの運営に携わっている方がメインとなり「今日からできる店舗改善策」として、講演などをしています。
また地方創生から最先端テクノロジーというテーマで講演をしているので、地方の飲食店やサービス業でお困りの方には役立つでしょう。
コンサルティングではEBILABの取締役から店舗分析レポートや店舗経営のコンサルティングを受けられます。
1時間からの時間制と月単位での月額コンサルティングもあります。
また店内ツアーがついたプランもあり、テクノロジーが使われた実店舗を見学できるので要注目です。
3.食品ロスを70%以上削減できるシステムとは?
EBILABはデータベース専門企業のインサイトテクノロジー株式会社と業務提携を行い『来客予想AI』を開発しました。
この『来客予想AI』が食品ロスを70%以上削減することを可能にするシステムです。
気温や気候・過去の売上や自社サイトへのアクセスなどのデータから、翌日の来客数と注文数を予想します。
多くの飲食店で仕入れやスタッフの数などは過去の実績を頼りに『勘』で行っているところが多いのではないでしょうか。
その『勘』に頼っている部分を高い的中率で、AIが予想してくれれば以下のようなメリットが望めます。
- 予想客数から翌日の仕込みや食材の発注数に無駄がなくなる
- 店舗責任者やベテランが不在でも、データをもとに翌日の発注や準備可能
- シフトの作成や目標管理がしやすい
- 売上が低くなりそうな日を事前に把握でき、そこに対して対策を打てる
- 今まで使用していたエクセルや手書きの帳簿は不要
- お客様のためによりよいサービスを提供可能
この結果無駄をなくせるので効率的な利益の確保が可能になります。
- 適切な人員配置ができる
- 適切な準備で料理提供時間が短くなる
- 食材の廃棄ロスを少なくできる
実際に『ゑびや大食堂』では『来客予想AI』と『TOUCH POINT BI』を用いることで、大きな成果を実現させたといいます。
今までの経験と知識から『勘』を頼るお店の運営、それは創業100年の歴史をもつ『ゑびや大食堂』も例外ではありませんでした。
そこに疑問を感じ変革を求めたのが現社長の小田島氏です。
自社で『TOUCH POINT BI』を開発してから、数々の企業と業務提携を行い革新的なシステムを開発していきました。
その中のひとつが『来客予想AI』で、多くのサービス産業、とくに飲食業にとっては救世主になるシステムです。
4.今までの導入事例は?
EBILABは実際にどのような企業で導入されているのでしょうか。
ここでは一例を紹介いたします。
- 三菱地所株式会社
- 西日本高速道路サービスホールディングス株式会社
- 国立研究開発法人NEDO
- 讃岐のおうどん花は咲く
- 王様の焼肉株式会社など
飲食店だけではなく他種多様な場面で活躍しているようです。
5.EBILABはどのような企業におすすめなのか?
EBILABのシステムは飲食店のみならず多くのサービス産業にとって救世主になるでしょう。
具体的には下記のような悩みをもっている方にはおすすめできます。
- 常に人員不足で悩まされている
- サービス業として将来に不安がある
- マーケティングのような数字をみることが苦手
- 従業員のモチベーション維持を優先で考えたい
- 属人的な社内・店舗になっている
サービス業において人員の確保や育成は考え続けないといけない課題ではないでしょうか。
「よい料理や商品をお客様のために自信を持って提供したいけれど、人員の確保や育成が常に一番の課題になっている」という場合もあるでしょう。
日本は少子高齢化で今後若い働き手がさらに少なくなっていきます。
とにかく人員数を投入してお店を回していくような大量投入の人海戦術からは、早くに卒業しないといけないでしょう。
昔からのやり方や考え方も大切ではありますが、今から早めにITの力を取り入れることを考えてみてはいかがでしょうか。
『データの力で、勘に頼らない店舗経営を。より楽しくスマートに働ける世界をお手伝い。』
EBILABの想いとしては日本の未来を見据えながら、お客様によいものをお届けするサービス業をよりよくしていきたいことにあるのでしょう。
6.まとめ
今では多くのテクノロジーやIT技術・AI技術がサービス産業にも使われるようになっていきました。
テクノロジーの力を最大限に使うことでスタッフはより働きやすくなり、お客様には素晴らしい体験につながるでしょう。
ITとサービス業という一見したら反対に位置するもののようですが、向いている方向は一緒です。
テクノロジーと働き手が共存してよりよい未来を作り上げていくでしょう。
働き方を変えスタッフをより幸せにしたい、よりお客様満足を追求してみたいと考えている方にはたいへん便利なものです。
まずは一度お気軽にEBILABを利用してみましょう。